5733XJ1 IBM i Access Client Solutions この文書の内容の最終更新日: 2013 年 5 月 6 日 目次: 1.0 概要 2.0 フィーチャー 3.0 前提条件 4.0 製品内容 5.0 インストール 5.1 インストール済みの既存製品の更新 6.0 ファイル許可 6.1 ファイル許可 (Linux、Mac、AIX) 6.2 ファイル許可 (Windows) 7.0 製品の開始 7.1 製品の開始 7.2 製品の開始 (スクリプトを使用) 7.3 製品の開始 (コマンド行を使用) 8.0 構成 8.1 構成ロケーション 9.0 上級トピック 9.1 追加のコマンド行オプション 9.2 ファイル・アソシエーション 9.3 構成ロケーションの変更 9.4 デプロイメントに関するその他のオプション 9.5 カスタマイズされたパッケージ 9.6 IBM i Access for Windows からのマイグレーション 9.7 鍵管理 9.8 データ転送での Excel および Calc スプレッドシートのサポート 9.9 IBM i へのコンソール接続の確立 10.0 保守診断 11.0 よくある質問 (FAQ) 12.0 更新履歴 1.0 概要 -------- IBM i Access Client Solutions は、IBM i Access 製品ファミリーの最新メンバーです。 当製品はプラットフォームに依存しない Java ベースのインターフェースを提供し、Java を サポートするほとんどのオペレーティング・システム (Linux、Mac、Windows 等) で稼働します。 IBM i Access Client Solutions は、IBM i を管理するために最もよく使用されるタスクを まとめて、1 つの単純な場所に置きます。 IBM i Access Client Solutions は、5250 エミュレーションおよびデータ転送フィーチャー を使用するために、他の IBM i Access ファミリー製品と同じ IBM i ホスト・サーバーを 使用し、同じ IBM i Access ファミリー・ライセンス (XW1) を必要とします。 Windows および Linux のクライアント・アプリケーションの使用と開発のための ミドルウェアが含まれている、以下の 2 つのオプションのパッケージもあります。 IBM i Access Client Solutions - Windows Application Package IBM i Access Client Solutions - Linux Application Package IBM i 6.1 または IBM i 7.1 を使用しているお客様は、IBM i Access Client Solutions を、Entitled Software Support (ESS) Web サイトの 5761-SS1 または 5770-SS1 の下で ダウンロードすることによって入手できます。 お客様は、5761-SS1 または 5770-SS1 リフレッシュ・フィーチャー 6288 を注文することで、 メディアを入手できます。IBM i Access Client Solutions の物理メディアには、オプション の Windows Application Package および Linux Application Package は含まれていません。 これらのパッケージは Entitled Software Support (ESS) Web サイトからのみ入手できます。 物理メディアには、実行可能なバージョンの製品が含まれており、それを使用すると、CD から製品を直接実行できます。物理メディアには製品の zip アーカイブも含まれ、任意の場所にそれをコピーして解凍することができます。 追加情報については、以下を参照してください。 http://www.ibm.com/systems/power/software/i/access/solutions.html IBM i Access ファミリー製品の最新情報については、以下を参照してください。 http://www.ibm.com/systems/i/software/access/caann.html 2.0 フィーチャー ---------------- IBM i Access Client Solutions には以下のフィーチャーがあります。 - IBM Rational Host-on-Demand に基づいた、機能完備の 5250 ディスプレイ・エミュレーター。 IBM i Access for Windows を使用するときに使い慣れている、5250 ディスプレイのすべての機能 に加えて、5250 ディスプレイ・エミュレーターをある言語から別の言語に、ワークステーションを リブートせずに切り替えることが可能になりました。さらに、ホスト・コード・ページが異なって いる複数のセッションを並行して使用できます。これにより、異なるエミュレーター・セッション で別々の言語を表示することが可能になります。 プリンター・エミュレーションもサポートされています。 - IBM Personal Communications Session Manager をモデルにした、すべての 5250 エミュレーター・セッションを管理するのに使用できる 5250 セッション管理機能 - IBM i データベースと、ワークステーション上のさまざまなファイル・タイプ (OpenDocument スプレッドシート (*.ods)、Excel ワークブック (*.xlsx)、および その他のファイル形式) との間でのデータのやり取りを可能にするデータ転送 - 「プリンター出力」には、IBM i の出力待ち行列に入っているファイルを表示できる インターフェースがあるほか、これらのファイルをご使用のクライアント・システム にダウンロードする機能もあります。 - IBM i 操作パネルへのグラフィカル・インターフェースを備えた仮想制御パネル - LAN コンソールのための 5250 エミュレーション - ASMI、IVM、および HMC などのハードウェア管理インターフェース構成の統合 - デフォルトのブラウザーを使用した IBM Navigator for i の起動機能 オプションの Windows Application Package には以下のものが含まれています。 - ODBC、.Net、および OLE DB を使用した DB2 for i への接続 - IBM i システム・オブジェクトにアクセスするためのプログラミング・ツールキット - TLS/SSL 接続のサポート - AFP プリンター・ドライバー オプションの Linux Application Package は、DB2 for i にアクセスするための ODBC ドライバーを含んでおり、フル 64 ビット ODBC データ・タイプをサポートします。 3.0 前提条件 ------------ 3.1 前提条件 (ワークステーション) --------------------------------- IBM i Access Client Solutions は、さまざまなバージョンの Linux、Mac、および Windows など、 Java 6.0 以上をサポートするほとんどのオペレーティング・システムで稼働します。 システムにインストールされている Java のバージョンを確認する 1 つの方法は、コマンド を入力できるプロンプト (コマンド・プロンプト、シェル、ターミナルなど) を起動し、次の コマンドを入力することです。 java -version 以下の出力は、バージョン 6.0 がインストールされていることを示しています。 java version "1.6.0_31" この例の 31 は更新レベルを表しています。 以下の出力は、バージョン 7.0 がインストールされていることを示しています。 java version "1.7.0" 以下に、Java プロバイダーのいくつかの Web サイトを示します。プラットフォームに合った最新 バージョンの Java を使用して稼働するように注意してください。 http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index.html http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/index-137561.html http://java.com/en/download/manual.jsp http://support.apple.com/downloads http://support.apple.com/downloads/#macosandsoftware http://support.apple.com/downloads#Java http://openjdk.java.net/install 3.2 前提条件 (IBM i への接続性) ------------------------------- IBM i Access Client Solutions は、IBM i リリース 5.4 以上に接続します。 以下のフィーチャーには、IBM i リリース 6.1 以上が必要です。 Navigator for i 5250 コンソール 仮想制御パネル SSL 接続を使用する場合には、ご使用のシステムに適合した、以下の IBM i リリース固有の PTF をロードして、適用してください。 SI45601 - 5.4 SI45248 - 6.1 SI45610 - 7.1 5250 コンソールまたは仮想制御パネルのフィーチャーを IBM i リリース 6.1 に対して 使用する場合には、以下の PTF をロードして、適用してください。 MF55543 MF55549 5250 コンソールまたは仮想制御パネルのフィーチャーを、マシン・コードが 6.1.1 の IBM i リリース 6.1 に対して使用する場合には、以下の PTF をロードして、 適用してください。 MF55540 MF55547 5250 コンソールまたは仮想制御パネルのフィーチャーを IBM i リリース 7.1 に対して 使用する場合には、以下の PTF をロードして、適用してください。 MF55485 MF55538 4.0 製品内容 ------------ 製品 zip アーカイブには、以下のファイルおよびディレクトリーが含まれています。 acsbundle.jar - 製品の実行可能 jar ファイル AcsConfig.properties- 構成設定が収容されているファイル (acsbundle.jar 内部にも あります) Documentation - 文書を含んでいるディレクトリー GettingStarted_en.txt - 入門情報 License - ご使用条件を含んでいるディレクトリー Notices - 注意事項およびお知らせを含んでいるディレクトリー Start_Programs - 製品を開始するのに使用できるプラットフォーム固有の バイナリー・ファイルを含んでいるディレクトリー。 Linux_i386-32 Linux_x86-64 Mac_i386-32_x86-64 Windows_i386-32 Windows_x86-64 Start_Scripts - 製品を開始するのに使用できるスクリプトを含んでいる ディレクトリー。 Linux_Mac_Other - Perl が使用可能な任意のプラットフォームで製品を開始 するのに使用できる Perl スクリプトのディレクトリー。 Windows - Windows で開始するための JScript を含んでいるディレクトリー Mac_Application - Mac 用のアプリケーション・バンドルを含んでいるディレクトリー Linux_Application - Linux 用のアプリケーション・バンドルを含んでいるディレクトリー Icons - アイコンとして使用できるファイルを含んでいるディレクトリー properties - 製品バージョン情報を含んでいるディレクトリー 5.0 インストール ---------------- IBM i Access Client Solutions のインストールは、zip アーカイブを解凍するだけの簡単なものです。 まず、製品をインストールする場所を決定します。ワークステーション (PC、Mac など) が読み取り権限を持つ、製品ファイルにアクセス可能な任意の場所にできます。 具体的には、ローカル・ハード・ディスク、リモート・ネットワーク (共有) ドライブ、 または、携帯用メディア (CD や USB フラッシュ・ドライブなど) にすることができます。 決定した場所に zip アーカイブをコピーします。次に、任意の zip ユーティリティー を使用して zip アーカイブを解凍します。 技術注記: アーカイブ・ユーティリティーの中には、保管されたファイル属性のすべてが保持 されるわけではないものもあります。例えば、Mac および Linux プラットフォーム では、unzip コマンドの方が jar コマンドよりも好ましい選択であることが一般的 です。追加情報については、セクション 6.0 『ファイル許可』を参照してください。 5.1 インストール済みの既存製品の更新 ------------------------------------ 機能強化およびフィックスが定期的に発表されます。これらのアップデートは、完全 な製品インストールとして提供されます。これらのアップデートが使用可能になったら、 インストール済みの既存製品の更新が必要になります。 インストール済みの製品を更新する前に: AcsConfig.properties ファイルに加えた変更を保存します (または名前変更します)。 このファイルを変更していない場合は保存は不要です。 インストール済みの既存製品を更新するには、セクション 5.0 の『インストール』に 記述されている手順を実行し、既存のインストール済みファイルを上書きします。 管理者は、更新版を新しい場所にインストールすることを選択できます。この方式を 使用する場合は、新しいインストール済み環境を検証した後、古い方を必ず削除して ください。 更新版をインストールした後: カスタマイズした AcsConfig.properties ファイルのコピーを保存した場合、保存 したコピーを更新版のインストール場所にリストアします。 6.0 ファイル許可 ---------------- セクション 7.0 の『製品の開始』には、IBM i Access Client Solutions を開始するための さまざまな方法が記述されています。提供されているバイナリー・ファイルまたはスクリプト の 1 つを使用して製品を開始する場合は、そのファイルまたはスクリプトのファイル許可で 実行許可が有効になっていることを確認する必要があります。zip アーカイブを解凍する間に 割り当てられるファイル許可は、オペレーティング・システム、zip アーカイブの解凍に使用 されるアーカイブ・ユーティリティー、ユーザーの権限など、いくつかの要因によって決まり ます。 提供されているバイナリー・ファイルまたはスクリプトの 1 つを使用する際に問題が発生 する場合は、ファイル許可を確認してください。以下のセクションに、ファイル許可を確認 するためのいくつかの方法が説明されています。 6.1 ファイル許可 (Linux、Mac、AIX) ---------------------------------- Unix に似たオペレーティング・システムの場合、シェルまたはターミナル・プロンプトから 次のコマンドを使用して、ファイル許可を確認できます。 ls -l ファイル許可を変更するには、次のコマンドを使用できます。 chmod 例: chmod a+rx ...全員を対象に読み取りおよび実行許可を追加します chmod 755 ...ファイル所有者に、読み取り/書き込み/実行許可を付与し、それ以外の全員に 読み取り/実行許可のみを付与します。 ls コマンドおよび chmod コマンドに関する追加ヘルプはインターネットで簡単に 入手できます。 6.2 ファイル許可 (Windows) -------------------------- Windows の場合、Windows エクスプローラを使用してファイルを表示中に、「ファイル」を 右クリックして「プロパティ」を選択します。「セキュリティ」タブにファイル許可 が示されます。読み取りおよび実行許可があることを確認してください。 最近のバージョンの Windows では、icacls コマンドを使用してファイル許可の表示 および変更を行うこともできます。 7.0 製品の開始 -------------- IBM i Access Client Solutions を開始する方法は複数あります。ただし、 java をインストールする方法および場所が多様であるため、これらの方法の なかには、追加の構成が必要になるものもあります。下記の方法の 1 つが機能 しない場合、別の方法を試してください。いくつかのケースでは、追加の 説明が用意されています。セクション 11.0 の『よくある質問 (FAQ)』が 役に立つこともあります。 以下に説明されているようにバイナリー・ファイルまたはスクリプトを使用する 際は、そのバイナリー・ファイルまたはスクリプトが、zip アーカイブに含まれ ているディレクトリー構造に存在していなければなりません。利便性のため、 ご使用のプラットフォーム向けのバイナリー・ファイルまたはスクリプト (ある いは両方) を、acsbundle.jar が入っているのと同じディレクトリーにコピー/移動 することもできます。 7.1 製品の開始 ------------------------------------------- プラットフォーム固有のバイナリー・ファイルを使用してファイル・システム・ブラウザー (例えば、Windows エクスプローラ、Mac OS X Finder など) から製品を開始するには、 Start_Programs 内で、ご使用のオペレーティング・システムおよびハードウェア・ アーキテクチャーを示すサブディレクトリーを見つけます。 ご使用のオペレーティング・システムが認識するバイナリー・ファイルを見つけます。次に、 それをダブルクリックして製品を開始します。 コマンド・プロンプト、ターミナル、またはシェルから、このバイナリー・ファイルを使用 して製品を開始することもできます。 「Java モジュールのロードでエラーが発生しました」というエラーが出される場合、 IBM i Access Client Solutions は、それが認識できる場所でインストール済みの Java を 検出できませんでした。次のセクションで説明されている方法の 1 つを試してみてください。 7.1.1 製品の開始 - 追加オプション 7.2 製品の開始 (スクリプトを使用) 7.3 製品の開始 (コマンド行を使用) 7.1.1 製品の開始 - 追加オプション -------------------------------------------------------------- ご使用のプラットフォーム向けのバイナリー・ファイルを使用する際、以下の 方法の 1 つを試すこともできます。これらの方法を使用すると、製品を開始する ためにどの Java Runtime Environment (JRE) を使用するべきかを特定できます。 ワークステーション上の Java ホーム・パスを見つける方法については、セクション 7.1.2『Java ホーム・パスの検出』を参照してください。これらの追加の方法は、 Linux および Windows プラットフォームでのみサポートされます。 1. JAVA_HOME 環境変数を Java ホーム・パスに設定します (または) 2. バイナリー・コマンドに -vm オプションを使用して、Java ホーム・パス を指定します。追加ヘルプを取得するにはバイナリー・コマンドに -h を指定します (または) 3. Java ランタイム環境 (JRE) ディレクトリー構造を、使用しようとしている バイナリー・ファイルと同じディレクトリーにコピーします。 7.1.2 Java ホーム・パスの検出 ----------------------------- 製品を開始するのに、セクション 7.2 製品の開始 (スクリプトを使用) (または) 7.3 製品の開始 (コマンド行を使用) に記述された方法の 1 つを使用できる場合、IBM i Access Client Solutions の メイン GUI から、ワークステーション上の Java ホーム・パスを判別できます。 メニュー・バーで、「ヘルプ」->「バージョン情報」を選択してください。 このパネルに java.home パスが表示されます。 java.home プロパティーには、ワークステーションの Java ホーム・パスの場所 が含まれています。このパスは、JAVA_HOME 環境変数を設定するとき、または、 コマンドに -vm オプションを使用するときに必要になります。 7.1.2.1 Java ホーム・パスの検出 (Windows) ----------------------------------------- Windows プラットフォームでは、java.exe を検索します。通常、Java バイナリー は、Java ホーム・パスの下の bin または jre/bin サブディレクトリーにあります。 Java ホーム・パスは、JAVA_HOME 環境変数を設定するとき、または、コマンド に -vm オプションを使用するときに使用されることがあります。 7.1.2.2 Java ホーム・パスの検出 (Linux) --------------------------------------- Linux では、"which" コマンドを使用できます。 which java これによって、Java コマンドへのパスまたはシンボリック・リンクを取得できます。 最終的に Java コマンドの実際のバイナリー・ファイルが得られるまで、すべての シンボリック・リンクを解決してください。-l オプションを付けて ls コマンド を使用することによって、シンボリック・リンクを解決できます。 ls -l 通常、Java バイナリーは、Java ホーム・パスの下の bin または jre/bin サブ ディレクトリーにあります。Java ホーム・パスは、JAVA_HOME 環境変数を設定する とき、または、コマンドに -vm オプションを使用するときに使用されることがあります。 7.2 製品の開始 (スクリプトを使用) --------------------------------- 提供されているスクリプトの 1 つを使用してファイル・システム・ブラウザー (例えば、 Windows エクスプローラや Mac OS X Finder など) から製品を開始するには、Start_Scripts サブディレクトリー内でオペレーティング・システムと互換のスクリプトを見つけます。 非 Windows ベースのほとんどのオペレーティング・システムでは、デフォルトで Perl が使用可能です。 Start_Scripts/Linux_Mac_Other ディレクトリーには Perl スクリプト (ファイル拡張子は 3 種類あります) が入っていて、Perl が使用可能な任意のプラットフォームで製品を開始するのに使用できます。 ご使用のオペレーティング・システムが Perl スクリプトとして認識するファイル拡張子の ファイルを選択してください。 Windows ベースのオペレーティング・システムでは、デフォルトで JScript が使用可能です。 Start_Script/Windows ディレクトリーに、Windows オペレーティング・システムで製品を開始する のに使用できる JScript が含まれています。 ファイル・システムを表示するためのプラットフォーム固有の方法 (例えば、Windows エクスプローラ、 Mac OS X Finder など) を使用して、ご使用のオペレーティング・システムが認識するスクリプト を見つけます。次に、それをダブルクリックして製品を開始します。 このスクリプトをコマンド・プロンプト、ターミナル、またはシェルから使用して製品を開始する こともできます。 7.3 製品の開始 (コマンド行を使用) --------------------------------------- コマンドを入力できる任意の場所 (コマンド・プロンプト、ターミナル、シェル など) のコマンド行から製品を開始することもできます。 java -Xmx1024m -jar /acsbundle.jar ここで、 は、製品の実行可能 Jar ファイルです。 (例: java -Xmx1024m -jar V:/some_location/acsbundle.jar または java -jar V:/some_location/acsbundle.jar) ここで、 は、JDK 6.0 以上の Java コマンドのロケーションです。 java コマンドへの完全なパスを判別する方法については、セクション 7.1.2 『Java ホーム・パスの検出』を参照してください。 プログラムまたはスクリプトのどれもが、コマンド行からも使用できます。 (例: /Product/Location/Start_Programs/Mac_i386-32_x86-64/acslaunch_mac または /Product/Location/Start_Scripts/Linux_Mac_Other/acslaunch 技術注記: ほとんどのプラットフォームで、Java 仮想マシンのヒープ・スペースにデフォルト で設定される最大サイズは、IBM i Access Client Solutions 製品内で複数の機能を 利用するには小さすぎます。1 ギガバイトの最大ヒープ・サイズ (-Xmx1024m) が、 推奨される最小サイズです。1 ギガバイトより小さいサイズを指定するか、デフォルト のヒープ・サイズを使用すると、OutOfMemoryException が発生する可能性があります。 8.0 構成 -------- 使用または管理したい IBM i システムごとに 1 つのシステム構成を追加します。システム 構成を追加するには、「管理」タスクから「システム構成」を選択します。次に、「新規」を 選択します。「一般」タブで、システム名を入力します。始めるのに必要なのは、「一般」 タスクを実行するためのシステム名だけです。 完了したら、このシステム用に入力した情報を保存するために「OK」を選択するか、 または、構成に追加したい別のシステムがある場合は「保管」/「新規」を選択します。 任意の時点で「一般」タブ、「接続」タブ、または「コンソール」タブを使用して、 構成に新規システムを追加したり、既存の構成を更新したりできます。 「コンソール」タスクの場合、追加の構成が必要です。コンソール構成は、「一般」タブ で入力したシステム名と自動的に関連付けられます。システムのコンソール構成を入力 するには、「管理」タスクから「システム構成」を選択します。 「新規」または「編集」を選択します。次に、「コンソール」タブを選択します。 「5250 コンソール」タスクには、構成済みの LAN コンソールまたは HMC コンソールが必要です。 構成済みの LAN コンソールまたは HMC コンソールがない場合、セクション 9.9 『IBM i への コンソール接続の確立』を参照してください。 「仮想制御パネル」タスクには、構成済みの LAN コンソールが必要です。 「ハードウェア管理インターフェース」タスクには、構成済みのハードウェア管理インターフェース が必要です。2 つまでのハードウェア管理インターフェース構成を入力できます。 完了したら、「システム構成」パネルで「閉じる」を選択します。 メイン IBM i Access Client Solutions パネルにある「システム」ドロップダウン・ボックス を使用して、システムを選択します。すべての「コンソール」タスクは、選択されたシステム (「一般」タブで入力されたもの) をコンソール構成 (「コンソール」タブで入力されたもの) と 自動的に関連付けます。 これで、選択したシステムに対してタスクを選択できるようになります。「コンソール構成」 タブで入力した情報と対応していない「コンソール」タスクを選択すると、エラー・メッセージ が表示されます。 8.1 構成ロケーション -------------------- デフォルトでは、各ユーザーは各自の構成用に固有のロケーションを使用します。 構成ルート・ディレクトリーが決定される方法は、プラットフォームに依存します。構成 ディレクトリーは、初回の開始時に作成されます。構成ディレクトリーの場所を確認 するには、次のようにします。 製品を開始 (セクション 7.0『製品の開始』を参照) 「編集」->「設定」 「ローカル設定」タブを選択 「構成ルート」 製品が稼働している間は構成ロケーションを変更することはできません。構成 ロケーションを変更するには、次のセクションを参照してください。 9.3 構成ロケーションの変更 9.0 上級トピック ---------------- 9.1 追加のコマンド行オプション -------------------------------------- メイン GUI から使用可能な機能の多くは、コマンド行からも使用できます。 これらの機能は、次のセクションに記述されているコマンド行オプション のうちの任意のオプションに、適切なパラメーターを指定することで起動できます。 セクション 7.3 製品の開始 (コマンド行を使用) 例: /Product/Location/Start_Scripts/Linux_Mac_Other/acslaunch parm1 parm2 ... 以下のセクションには、これらの追加パラメーターのみを示します。 9.1.1 Backup --------------- /PLUGIN=backup [/file=] は、作成されるファイルの名前です。 これによって、指定されたファイルに現行構成が保存されます。 結果のファイルは、同じまたは異なるワークステーションで (オペレーティング・システムに 関係なく)、restore コマンド行オプションへの入力として使用できます。 構成が保存される場所は、次のプロパティーで決まります。 com.ibm.iaccess.AcsBaseDirectory このプロパティーは AcsConfig.properties ファイル内にあります。 この機能は、メイン GUI での「ファイル」->「エクスポート」に相当します。 9.1.2 Restore ---------------- /PLUGIN=restore /file= は、backup によって作成されたファイルのロケーションです。 これによって、指定されたファイルから、保存済みの構成がリストアされます。指定 されたファイル内にない既存の構成は失われます。 リストアされた構成の場所は、次のプロパティーで決まります。 com.ibm.iaccess.AcsBaseDirectory このプロパティーは AcsConfig.properties ファイル内にあります。 この機能は、メイン GUI での「ファイル」->「インポート」に相当します。 9.1.3 Certdl -------------- /PLUGIN=certdl /SYSTEM= 指定された IBM i システムから認証局 (CA) をダウンロードし、それをユーザーの ローカル・トラストストアに保管します。これは、SSL によるサーバー認証に必要 です。 9.1.4 Cfg ------------ /PLUGIN=cfg /SYSTEM= [/ipaddr=] [/userid=] [/ssl=] [/5250path=] [/del] [/r] /SYSTEM - システムの名前 /ipaddr - 接続が要求されたときに、IP アドレスのルックアップが発生する かどうかが、この値で決まります。frequency (頻度) の有効な値は 次のとおりです。 ALWAYS - 接続のたびに IP アドレスをルックアップします HOURLY、DAILY、WEEKLY - 最後のルックアップ以降に指定の時間 が経過していれば IP アドレスをルックアップします IP アドレス - IP アドレスが指定された場合、ルックアップの 頻度は NEVER であると想定されます /userid - ユーザーのユーザー ID 以下の値に設定することもできます。 *PROMPTALWAYS - 各接続ごとに少なくとも 1 回プロンプトを出す *KERBEROS - プロンプトなしで Kerberos プリンシパル名を使用 /ssl - switch が 0 の場合は SSL モードはオフに、1 の場合はオンになります /5250path - 5250 エミュレーション・プロファイルへのパス /5250path は、メイン GUI から「5250 セッション管理機能」の後に、 「ファイル」->「ディレクトリーの変更...」を使用して設定することもできます /del は既存の構成を削除します /r は既存の構成を置き換えます これによって、さまざまな構成オプションをコマンド行から設定することができます。 これらのオプションは、メイン GUI からでも「システム構成」を使用して設定できます。 9.1.5 Dump ---------- /PLUGIN=dump [/] 製品内の稼働中のすべてのプロセスに、プロセスのスレッドをダンプすることを要求します。 この情報は、問題判別をサポートするために IBM サービスによって使用されます。 生成されるログには、メイン GUI から以下によってアクセスできます。 「編集」-「設定」 「ローカル設定」タブ 「ダンプ・ディレクトリー」 オプションが指定されていない場合、この機能はメイン GUI での以下の機能 に相当します。 「ツール」->「保守ログの生成」 options に指定できる有効な値は次のとおりです。 /heapdump - 上記に加えて、JVM ヒープのダンプを実行します 9.1.6 Medic ----------- /PLUGIN=medic 既存のログおよびスレッド・ダンプを圧縮して、1 つの zip ファイルにします。 このファイルはサービスを受けるために IBM に送付できます。 結果の zip ファイルには、メイン GUI から以下によってアクセスできます。 「編集」-「設定」 「ローカル設定」タブ 「サービス・ディレクトリー」 この機能は、メイン GUI での「ツール」->「保守ログのパッケージ」に相当します。 9.1.7 Log ------------ /PLUGIN=log /LEVEL= は、サポートされる以下のロギング・レベルの 1 つです。 OFF、SEVERE、WARNING、INFO、CONFIG、FINE、FINEST このプラグインを使用すれば、ユーザーはコマンド行からロギング・レベルを切り替えることができます。 ロギング・レベルは、メイン GUI から以下を使用して設定することもできます。 「編集」->「設定」 「一般」タブ 「ロギング・レベル」 9.1.8 Logon -------------- /PLUGIN=logon /SYSTEM= /USERID= /PASSWORD= /C はキャッシュをクリアします [オプション] このコマンドは、ユーザー ID およびパスワードをキャッシュに入れます。これはパスワード・プロンプト を防止するために使用できます。 9.1.9 props -------------- /PLUGIN=props メイン GUI からの「編集」->「設定」と同じ GUI パネルを表示します。 9.1.10 Maint ------------ /PLUGIN=maint [/] options に指定できる有効な値は次のとおりです。 /killdaemon - デーモン・スレッドを終了させます メイン GUI での「ツール」->「保守のためにリセット」と同じです /clearpwcaches - キャッシュに入れられたすべてのパスワードをクリアします /clearjarcache - 製品の jar キャッシュをクリアします /clearlogs - メイン GUI の「編集」->「設定」、「ローカル設定」タブ の「ログ・ディレクトリー」をクリアします /cleardumps - メイン GUI の「編集」->「設定」、「ローカル設定」タブ の「ダンプ・ディレクトリー」をクリアします /clearsvcdir - メイン GUI の「編集」->「設定」、「ローカル設定」タブ の「サービス・ディレクトリー」をクリアします /clearsettings - 現行ユーザーのすべての設定をクリアします オプションが指定されていない場合、アクションは実行されません。 9.1.11 Ping -------------- /PLUGIN=ping /SYSTEM= [] options は次のとおりです。 /SSL=<1/0> SSL をオンまたはオフにします /SERVERAUTH=<1/0> SSL サーバー認証をオンまたはオフにします (デフォルトはオフ) SSL をテストしているのでない場合はこのオプションは無視されます /GUI=<1/0> GUI ウィンドウをオン/オフに切り替えます (コマンド行から起動 された場合のデフォルトはオフ) /PORTS= テスト対象ポートをコンマで区切ったリスト。番号または サービス名を指定できます (例: /PORTS=as-signon,as-sts)。指定されない 場合、デフォルトのポート・セットがテストされます。 .CONSOLE を指定すると、コンソール固有ポートのリストがチェックされます。 /TIMEOUT= タイムアウト値を秒単位で指定します。 このプラグインは、適切なポートへの接続を開くことによって、IBM i への接続性を チェックします。SSL 接続を検証する場合は、SSL ハンドシェークが試行されます。 メイン GUI から起動されるか、/GUI=1 を指定して起動された場合、このプラグインは ダイアログを表示します。/GUI=1 を指定せずにコマンド行から起動された場合、 出力はコンソールに送信されます。 デフォルトでは、以下のサービスがチェックされます。 as-central、as-rmtcmd、as-database、as-dtaq、as-file、as-netprt、drda、 as-signon この機能は以下によってメイン GUI から起動できます。 「システム構成」 システムを選択してから「編集」を選択 「一般」タブ 「接続の検証」 9.1.12 Sm ---------- /PLUGIN=sm このプラグインは、5250 セッション管理機能 GUI を開始します。 これは、メイン GUI での「5250 セッション管理機能」に相当します。 9.1.13 5250 ------------- /PLUGIN=5250 /SYSTEM= [/id=] [/] このプラグインは、指定されたシステムに対して 5250 エミュレーターを開始します。 この機能は、メイン GUI での「5250 エミュレーター」に相当します。 /id= - 短縮セッション ID を設定します options に指定できる有効な値は次のとおりです。 /name= - セッション名 /wide - ワイド画面サイズを使用します (27x132) /fullscreen - 画面全体を使用します /nosave - 終了時に設定を保管しません /prompt - 構成ダイアログの表示を強制します /port= - ポート番号 /ssl - セキュア・ソケットを使用して接続します /sso - サインオン画面をバイパスします /kerberos - kerberos を使用します /width= - エミュレーター・ウィンドウの初期幅 /height=- エミュレーター・ウィンドウの初期高さ /xpos= - エミュレーター・ウィンドウの左上隅の初期 x 座標 /ypos= - エミュレーター・ウィンドウの左上隅の初期 y 座標 9.1.14 DTGui ------------ /PLUGIN=dtgui このプラグインは、データ転送のメイン GUI を開始します。 この機能は、メイン GUI での「データ転送」に相当します。 9.1.15 Download ------------------ /PLUGIN=download /file= [/userid=] /file - 前のデータ転送ダウンロードから作成された、拡張子が .dtfx の ファイル /userid - ターゲット・システムへの接続時に使用するユーザー ID このプラグインを使用して、ユーザーは、以前に保存されたデータ転送ダウンロードを実行することができます。 データ転送は、メイン GUI で「データ転送」を選択することでも使用可能です。 9.1.16 Upload ---------------- /PLUGIN=upload /file= [/userid=] /file - 前のデータ転送アップロードから作成された、拡張子が .dttx の ファイル /userid - ターゲット・システムへの接続時に使用するユーザー ID このプラグインを使用して、ユーザーは、以前に保存されたデータ転送アップロードを実行することができます。 データ転送は、メイン GUI で「データ転送」を選択することでも使用可能です。 9.1.17 CLDownload ---------------- /PLUGIN=cldownload /system= [/userid=] /hostfile= /clientfile=. /userid - ターゲット・システムに接続する際に使用するユーザー ID /hostfile - ダウンロード用の IBM i システム上のソース・ライブラリーおよびファイル /clientfile - ダウンロード用のターゲット・ファイルの場所 このファイルのフォーマットは、指定された拡張子 (.csv、.ods、.xlsx、.xlsx など) によって決定されます。 ファイル拡張子が指定されていない場合、またはサポートされないタイプ である場合、データは .csv ファイルとしてフォーマットされます。 このプラグインを使用すると、ユーザーは、コマンド行からファイル全体の単純ダウンロードを実行できます。 9.1.18 Console ------------- /PLUGIN=console /SYSTEM= このプラグインは、指定されたシステムに対して 5250 コンソールを開始します。 この機能は、メイン GUI での「5250 コンソール」に相当します。 9.1.19 VCP ------------- /PLUGIN=vcp /SYSTEM= このプラグインは、指定されたシステムに対して仮想コントロール・パネルを開始します。 この機能は、メイン GUI での「仮想コントロール・パネル」に相当します。 9.1.20 L1C ------------- /PLUGIN=l1c /SYSTEM= このプラグインは、指定されたシステムおよびポート 2001 を使用して IBM Navigator for i に 対してブラウザーを起動します。 この機能は、メイン GUI での「Navigator for i」に相当します。 9.1.21 SPLF ------------- /PLUGIN=splf /SYSTEM= このプラグインは、IBM i からスプール・ファイルを表示してダウンロードするための プリンター出力 GUI を表示します。 この機能は、メイン GUI での「プリンター出力」に相当します。 9.1.22 KEYMAN ------------- /PLUGIN=keyman このプラグインは、鍵管理ツールを表示します。 この機能は、メイン GUI での「ツール」->「鍵管理」に相当します。 9.1.23 RMTCMD ------------- /PLUGIN=rmtcmd /SYSTEM= /CMD="" このプラグインは、指定されたシステムに CL コマンドを送信します。 この機能は、コマンド行からのみ使用可能です。 ヒント: CL コマンドは、スペースでコマンドが分断されないように引用符で囲む必要があります。 9.1.24 PWCHANGE ------------- /PLUGIN=pwchange /SYSTEMS= このプラグインは、指定されたシステム上でパスワードを変更します。 ユーザー ID、古いパスワード、および新しいパスワードに関するプロンプトをユーザーに出します。 「編集」->「設定」で「パスワード」タブを選択すれば、この機能は、メイン GUI からも使用可能です。 9.1.25 MIGRATE ------------- /PLUGIN=migrate /